アメリカの眼科医、ウイリアム・ホレイショ・ベイツ博士が患者の視力障害
(近視、遠視)は目の周囲の筋肉や視神経の機能の衰えが原因であり、
これらの周辺組織をトレーニングし、鍛えれば視力障害は回復できると提唱したのがはじまりです。
近視を始めとする視力障害を含めて、人間の体の各器官・各部位にはドイツ人の学者であるW・ルーが提唱した「ルーの三原則」があてはまります。
【ルーの三原則】
・使わなければ退化する
・使いすぎたら破壊する
・適度に使えば発達する
この「ルーの三原則」は視力回復トレーニングのベースになる考え方です。
一般的に近視や遠視は、「屈折異常」と定義される視力障害です。
メガネ(眼鏡)やコンタクトレンズ、レーシックにオルソケラトロジー等の
近視矯正の手段がありますが、これら全てが「屈折異常」の原因となる
角膜に入る光の角度や、角膜そのものを矯正することによって視力回復を図るという手法です。
しかし、視力回復トレーニングとは、「ルーの三原則」にのっとり、
トレーニングによって目の筋肉と見る力を鍛え、ピント調節機能を強化することにより正常な視力を取り戻そうというのがすべての視力回復
トレーニングの根底にある考え方です。
物を見るときに人間の目はどのような動きをするかということに対して、ベイツは
「目は、眼球を動かしている筋肉である、内直筋、外直筋、上直筋、下直筋、
上斜筋、下斜筋の六種類の筋肉を収縮・弛緩させて眼球全体の形を変えることで、
水晶体から網膜までの距離を変え、焦点を結ぶように調節している。」
と考えていましたが、現在このベイツの理論は眼科の世界では圧倒的少数意見であり、
「目で物を見るときは水晶体に付着している毛球体筋という筋肉が収縮・
弛緩することによって水晶体の厚さを薄くしたり厚くしたりし、焦点距離を調節している。」
と考えるヘルムホルツ理論が眼科の世界では主流で常識として通っています。
ベイツ理論、ヘルムホルツ理論のどちらの理論が正しく、間違っているという
結論はでてはいませんが、視力回復トレーニングに関していえば、このペイツ理論が基になっており、意識的に目の筋肉を鍛えることで焦点調節機能が回復し視力が良くなる、ということになっています。
視力回復トレーニングの多くは目の筋肉を鍛える眼球運動を中心とした
トレーニングだけでなく、精神的な緊張・ストレスを取り除くこと、
誤った生活習慣を正すことも含まれ、あらゆる側面から近視を矯正する試みが行われています。





